さて、いよいよ大会当日です。
昨年に倣って今年も選手は車で日本武道館に向かいます。選手の疲れをなるべく緩和するためです。
ところが…。
首都高で事故です。結局首都高の上で一時間以上まったく動かず。これは結構焦りました。状況がわからないので開会式に間に合うのか?または第1試合に間に合うのか?
先に並んでいただいている先生に受付を済ませていただき、なんとか開会式10分前に到着。すぐ準備して開会式に臨みます。
この予期せぬ出来事が功を奏したのか選手の顔に過度な緊張感は見えません。我々の試合順は第2試合なので開会式を済ませたらすぐに試合準備です。
第1試合を見て審判の傾向を見ると、何だか昨年とは違う気がしました。具体的には勢いやスピード感よりも正確さや丁寧な方が有利に見えます。また、そうかと言って旗はまとまらず、判定も割れます。十剣会はまだまだ正確さ(美しさ)を求めるには竹刀の振りや足捌きが安定してこないので勢いや気合い、呼吸を重視して準備してきたので「苦戦するかな」という予感がありました。それでも寸前に作戦変更する技量も余裕も無いので選手には「これまで準備してきた成果を発揮しよう!」と檄を飛ばし、気合いを入れます。
お相手は福島のチーム。いよいよ試合開始です。
案の定、基本打ちでは6対9で3本の差をつけられました。この2カ月、「基本打ちで勝てなければ勝負に負ける」と稽古を積んできたので、次の一本勝負は余り期待できません。先鋒には「勝負してこい!」と一言声かけるのが精一杯でした。
ところが…
先鋒ユウタが勝ち。次鋒タツヤは危ないところがありましたが大きく振った竹刀が当たり勝ち。中堅カノンは得意の相面で勝ち。勢いに乗った副将ヒビキも勝ち!これで逆転です。
オーダー編成の時ものすごく迷ったカイの置き所。この試合に関しては的中します。大将カイには「絶対に引き分けて来い」と指示を出しました。ここで分ければ勝ち。もし負けても代表戦で手の内を知られずに済むと考えたからです。結果カイは指示通り引き分けで勝利!試合慣れしているカイだからできた事だと思います。
辛くも勝利した十剣会は選手全員でお相手のチームのところに行き、試合していただいた感謝の気持ちを伝えに行きました。普段から先生に「試合のお相手に感謝の気持ちを伝えよう」という教えをしっかり守った選手達です。
次は二回戦。試合まで一時間以上の待ち時間があります。昨年はこの時間に昼食を摂ったり、一回戦に勝った余韻に浸り、二回戦は身体が重かった反省から、食事は制限し、選手もなるべくまとまって行動し、集中を切らさないように指示しました。
いよいよ二回戦です。
この続きは次回。
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